都知事選を終えて その2

都知事選を終えて今の自分の想いを書かせて頂きましたが、色々と考えているうちに感じてきたことがあります。これはあくまでも私の勝手な想いであり、想像の域でしかありません。今日は久々の家での食事で、休肝日としたところ、なかなか寝付けなくてこれまでの都知事選について思い起こしてみました。そもそもの始まりは、この前のブログで書かせて頂いた通りでありますが、都知事選も後半に入り、増田候補が後れを取っている状況にも関わらず、総理からの応援はやっとメッセージが届いた状況でした。それでも総理からのメッセージは我々に力を与えてくれました。これで最終日のどこかでの打ち上げに総理がと期待をしたわけであります。しかし、銀座での最終遊説にも総理は入られなかった。考えてみると、この一連の騒動のなかで、このことについての総理のコメントは聞いていませんし、都知事選の前半は山梨の別荘で夏休みを取られていました。ビデオメッセージでも増田氏への応援だけで、新都知事の今回の動きについては触れられていません。淡々と増田氏の応援をされています。私には曲がったことが嫌いの総理であるならば、この一連のことは許すことが出来ない話と感じてしまうのですが、地球を俯瞰する外交をされている総理のこと、とんでもない相手との外交交渉も繰り返してきている中では、さほど大したことではないのかも知れません。そして、今回の都知事選も冷静に判断をされたのではないのかと…。選挙も後半戦に入り、新都知事有利の情報が入る流れの中で、今回の結果をどう受け止めるのかを考えたときに、この選挙戦が大きな懐に飲み込まれてしまったような…。そのような感じが致します。新都知事は進退伺いは出されたと聞いておりますが、離党届は出していない未だに自民党員のまま。造反選挙と我々は申し上げて戦ってきましたが、方や自民党推薦候補に、一方は自民党員の党内分裂選挙ではあったけれども終わればノーサイド。新都知事を党から除名することは290万人の支持を得たことからも、相当の批判に晒され、来年の都議選にもかなりの影響を及ぼすわけであります。ここは、分裂選挙とはいえ、二人合わせて500万人の支持を得た自民党の二候補であったと考えれば、二人の候補ともによく頑張ってくれたと…。新都知事を応援をした若狭代議士をはじめ自民党地方議員の処分もないのではと考えてしまいます。新都知事が当選後の記者会見で自民党都議団との対決姿勢は封印してしまっていますし、これから知事が離党届を出さなければ、自民党員のままで都知事を続けることになります。これは小池新党を夢見て応援した地方議員にとっては相当なショックになると思います。自民党の分裂選挙を応援したが、結果的には分裂せずに新党の目論見は果たされなったことになり、この選挙応援は徒労に終わってしまうことになる。これはこれで愉快な部分もあります。何か大きな懐にいつの間にか収まってしまったわけで、分裂し、私も汗びっしょりになり、顔を紅潮させ、声を枯らせた選挙でありましたが、そのような結末が待っているような気がしてきました。各国の首脳との駆け引きに比べれば、今回の都知事選は内輪の揉め事でしかないのかも知れません。我々より、支援をさせて頂いた増田氏には大変申し訳ない話になってしまいます。自民分裂に乗じて擦り寄ってきた地方議員には残念でしたねとなりますが、何ともすっきりしない複雑な心境になってしまいます。複雑な心境とは言いながら、これは私の個人的な勝手な想像であります。総理の大きな懐に収まったと考えれば、これは我が自民党を利することであり、悔しさも少々紛れるのであります。

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