保育園の待機児童数

武井区長が保育園と学童クラブの待機児童数のプレス発表を行いました。一年前は30名まで減少した保育園の待機児童数でありますが、今年は64名となってしまったようです。これは港区での出生数の増加や、港区での待機児童数の減少により新たに保育園に預けて働こうとする方々の増加によるものであると考えます。また、他区の保育園の待機児童対策が思うように進んでいないことの影響もあるのではないかと考えています。特別区議長会で各区議長の話を伺う中で、東京都への要望に保育園の待機児童の問題が一番に挙げられています。千名近い待機児童数を抱えている区もあり、都内の保育園の待機児童の問題は深刻であります。

私が初当選をした平成19年頃は大型高層マンションの建設が盛んであり、議会で取り上げる質問にも保育園の待機児童問題が多くなりました。気が付けば、高層マンションの増加と共に待機児童数も増え始め、23区ワーストワンとなっていました。新たな保育園を作っていなかったわけではなく、その増加のスピードに行政側が付いて行けなかったためであります。保育園を一園作るのには、設計から建設まで3年以上が掛かります。空いている土地がたくさん在るわけではなく、土地の取得にも時間を要すわけであります。

そのような中で、私の1期目の任期も半年に迫った頃ですが、区立の高輪保育園の改築のために、旧東京都交通局の職員宿舎跡を活用した臨時の保育施設を更に延長して開園出来ないかという話になりました。新たな高輪保育園が完成すれば150名のお子さんをお預かり出来るようになります。しかし、それでは急速な待機児童数の増加に対応出来ているとは言えませんでした。ここは仮の高輪保育園園舎を再活用していかなければならないと決断をして、自民党議員団として武井区長に再活用のお願いをすることとなりました。そこで地域の方々のご支援を賜るべく、私は地元の区議として、高輪地域の町会長・自治会長にお願いをして署名活動を行いました。そして、高輪保育園の地元の平野裕高輪共和会名誉会長に代表になって頂きまして、武井区長へ旧高輪保育園園舎の再活用の嘆願書を提出させて頂きました。これにより、平成23年4月に桂坂暫定保育室が開園をしまして、東禅寺の自然豊かな地に両園併せて400名近いお子さんが通うビッグな保育園が誕生致しました。私はこれが武井区政において、考えられる手を最大限に活用することにより、保育園の待機児童解消へ向けて舵を切られた時であると思っております。嘆願書の提出は平成22年の12月であったと記憶しております。

そして、民間の力も活用しながら待機児童数を減らし、昨年は30名までに減らすに至ったわけであります。待機児童を減らせば私の子も預けて働きたいとなるのは当たり前のことであり、これからも区はその対応を背負っていかなければなりません。しかしながら、その対応については手を抜いているどころか、しっかりと行っていくものと感じております。残念ながら待機児童数が60名を超えてしまいましたが、本年度も受入数は増やしていく計画であります。また、「港区開発事業に係る定住促進推進指導要綱」の見直しを図り、地域型保育事業を追加するほか、子育て支援施設の面積換算を10倍に引き上げることにより、保育園設置の誘導を図り、保育所等の子育て支援施設の更なる誘致を促進するとしています。誠に恐縮ではありますが、待機の状況のご父兄には今しばらくお待ち頂ければと思います。車の両輪である私たち区議会も武井区長としっかりと連携して、港区の待機児童数を早急に減少させるよう努力をしてまいります。

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